HIV感染で男性に見られる初期症状について

HIVに感染すると、さまざまな症状が出ます。
特にHIV感染は男性、とりわけゲイに多いです。

厚生労働省の資料によると、2016年は1011人の人がHIVに感染していると診断され、男性は965人。
さらに735件が同性間による性行為が感染原因となっています。

初期症状で発見できれば、エイズを発症することなく、寿命を全うできます。
ただ、HIVの感染に気がつかず、症状を放置してしまうと、とても危険な状況になります。

HIVとエイズに対ししっかりと知識を持って、初期症状を確認してください。
ここでは12の代表的な症状を紹介しています。

はじめてHIV検査をする人は参考にしてください
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HIVの初期症状

HIV感染すると初期症状が現れます。
この段階で発見することができると、治療もとても有効になります。

しかし、実際に初期症状を知らない人が多く見逃されがちです。
「夏風邪かと思っていた」「インフルエンザと思った」とHIVに感染した人が後で初期症状と思われる時期があったことがわかっています。

初期症状がでる時期

感染してから2-8週間で初期症状がでます。
個人差があり、全員に同じ症状が出るわけではありません。

人それぞれ時期も異なれば、症状も異なります。
もし以下に紹介する事例に似ているようであれば検査することをお勧めします。

男性の初期症状一覧

アメリカの医療情報サイト「activebeat」が出している13の症状があります。
こちらをよりわかりやすくまとめ、13の中から、1つはカンジダで男性にはあまり関係がないので、12の症状を紹介します。

1、発熱

もっとも多くの感染者が感じた症状です。

特徴は病院でもらう抗生剤やいろいろな薬を飲んでも、下がらない熱が続きます。
解熱剤など症状を抑える薬は一時的に効くことはありますが、効き目がおさまると熱がぶり返してきて、1週間以上続くこともあります。

ウイルスが体内に入ってきている信号でもあります。

2、喉の痛み

HIV感染の初期症状の典型例が喉の痛みです。

喉の痛みはHIVにかぎった症状ではなく、口やのどの発疹や炎症によっておきることもあります。
慢性的に喉の痛みがある人は気がつかないケースもあるので注意が必要です。

3、身体の痛み

インフルエンザのような症状でHIV感染でも一般的に起こるのが筋肉に痛みがでます。
発熱をしているとより強く感じます。

腫れあがったり、関節痛を引き起こすこともあります。

4、咳が続く

とくに乾いた咳が続きます。
体が新しいウイルスに反応して、咳が発生することがあります。

発熱同様に、風邪薬や抗生物質が効きません。
普通の風邪とは違うということが、ここでわかるかもしれません。

5、リンパの痛み、腫れ

HIV感染者の初期症状の代表例です。
HIV感染者の67%が何らかの種類のリンパ節腫脹を経験しています。

首、脇の下、曾けい部のリンパが腫れます。
首意外が風邪で腫れることはないので、ここでHIV感染に気がつきやすいです。

6、頭痛

風邪の症状でもあるし、発熱と一緒に頭痛を感じることもあるので、HIVと判断は難しい症状です。
ただ、感染者の多くは初期症状で頭痛を経験しています。

目安として、月に15日以上感じる場合はかなり危険です。

7、体重が減る

感染者の初期症状の特徴です。
別に食べていて太るのではなく、下痢や嘔吐による体重の減少です。

一時的な体重の減少を引き起こすことが考えられます。

また、病気がすすんでいくと、「エイズ浪費」と呼ばれる状態によって体重の減少がおきます。
FDA(米国保健福祉省)では、体重が30日間で10%以上落ちた場合は一つの目安として危険ではないかと考えています。

8、倦怠感

最もわかりにくい症状です。
生活していれば疲れも出るし、現代の人の多くは慢性的な疲れがあります。

そんな中でも重い疲労感に襲われます。

インフルエンザや風邪だと薬を飲むと改善されますし、期間としては短いです。
HIVの初期症状では長く続くこともありますし、HIVに感染し進行するとよく出る症状です。

9、発疹

HIVの初期症状の一般的な事例です。
「HIV発疹」と呼ばれる症状は、感染者の85%にみられるといわれます。

出る場所は、生殖器および顔面領域を含む体の湿った部位です。
発疹は赤く腫れ、かゆみみがあったり、皮がむけたりします。

10、夜に汗をかく

発熱と一緒に出てくる症状です。
睡眠中に体温が上がったり、汗を大量にかくことで調節します。

11、ヘルペスができる

ヘルペス自体が珍しいわけではないので、気がつきにくい症状です。

HIVに感染した場合は頻繁にできやすくなります。

12、何の症状も全くない

自覚症状がない人もいます。
症状がないからと言って、感染していないわけではありません。

関心がなく、症状にも気がつかないこともあるので実は一番危険です。

もちろん症状は個人差があり、全員に症状が出るわけではないですし、発症期間も異なります。
疑わしい場合は自主的に検査しておくことが望ましいです。

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初期症状は自然におさまる

HIV感染で怖いのは、上記の症状が出ていたにも関わらず、ある日突然消えていくのです。

だいたい2週間ほど初期症状が続くのですが、その後無症状期間に入ります。

治ったわけではありません。
症状が出ないだけです。

この「無症状期間」に、ヒトの体内でどんどんと免疫が壊れていっているのです。
気がつかず放置されると、その後8年から10年ほどでエイズを突然発症することになります。

無症状期間でも何かしら体にサインは出ていて代表的な症状が3つあります。

無症状期間の症状についてはこちらを参考に
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HIVとエイズは違う!

エイズは怖い病気です。
人間の本来あるべき免疫がなくなり、さまざまな病気を発症します。

その病気を抑えるため薬を飲み、副作用とまた別の病気と闘う繰り返しの日々が待っています。
そして、多くの人は、エイズでなくなるわけではなく、ガンに犯されやすくなり、死に至ります。

今現在体内にはいったHIVを全滅させる治療薬というのはないので、エイズを発症をしないことが重要な治療になっています。

知っておいて欲しいのは、HIV感染とエイズの発症は違うということです。

HIVとエイズは違う

HIVに感染したからといって、エイズを発症するわけではありません。
通院や薬の服用、セックスなどには制限が出ますが、基本的に健康な人と変わりない生活ができます。

現在は医師の指導の元、適切に薬を飲めばエイズの発症を数十年遅らすことも可能です。
実際に20代でHIV感染がわかっても、通常のエイズ発症は数年かかり、さらに薬で発症を遅らせ、エイズ患者になることなく寿命をまっとうできる人もいます。

怖いのは、HIV感染に気がつかず、放置されエイズを発症してしまうことです。
発症してしまうと過酷な闘病が始まり、明らかに病体となって生活するのです。

HIV感染者 => 見た目は健康な人と変らない。
エイズ発症者 => HIV感染を放置した者、病気・薬の副作用に苦しみながら生きるので明らかに病人とわかる。

HIV感染そのものは怖くありません。
怖いのは感染に気がつかず放置されることです。

HIV感染すると、初期の症状が現れます。
その段階で検査をして、HIVに感染しているのかを確認しておきましょう。

はじめてHIV検査をする人は参考にしてください
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自己判断は危険

エイズは発症してしまうと取り返しがつきません。
でも、HIVは感染していても、適切に治療をすれば、エイズの発症をおさえることができます。

不安な行為がある場合は検査して「感染しているのかいないのかを明確にする」ことが大切です。

ここでは郵送でできる性病検査キットを紹介しています。
わざわざ時間をかけて病院や保健所に行く必要もなく、誰にもばれず、自宅で簡単にできます。
検査自体は専門の検査所で行うので判断ミスもありません。

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1週間程度でHIV検査ができる郵送検査キットがあります。
保健所だと検査をしている日が決まっているし、病院では保険が効かず高額になります。
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こちらに、郵送でHIV検査ができる検査キットをまとめました。
はじめてHIV検査をする人は参考にしてください
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参考サイト

アメリカの医療情報サイト「activebeat」
参照元 13 Signs You May Have HIV

2016年に新たにHIV感染者となった人の数。

性別 新規感染者数 割合
男性 965人 95.5%
女性 46人 4.5%%
外国籍 126人 12.5%
総数 1,011人 100.0%

参照元 平成28(2016)年エイズ発生動向年報(厚生労働省エイズ動向委員会)


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